生成AIと従来のAIは何が違う?企業での具体的な活用例とメリット

投稿日 :2025.03.21 

「生成AIってよく聞くけど、いままでのAIと何が違うの?」

ChatGPTを始めとした生成AIが急速に社会へ浸透していく中で、このような疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。結論、生成AIは従来のAIではできなかった「学習した知識を元に新しいものを作る」ことができるという大きな進化を遂げました。

生成AIは人でなければ難しかった文芸やアートなどといったクリエイティブな分野にも活用できます。また、ビジネスにおいては多くの業務を効率化するツールとして企業への導入が増えています。

そこで今回は、生成AIと従来のAIとの違いをはじめ、企業での生成AIの活用方法とメリットについて解説します。

生成AIとは

生成AIは「生成系AI」や「ジェネレーティブAI」とも呼ばれ、テキストだけではなく音楽や画像、イラスト、動画などの様々なコンテンツを新しく生成できる人工知能(AI)です。

専門的な知識がなくとも、指示を出すだけでオリジナルコンテンツを生成できることから、日常生活だけではなくビジネスでも作業を効率化するツールとして幅広く活用されています。

生成AIと従来のAIの違い

生成AIと従来のAIでは、「新しいコンテンツを生成できるか否か」といった違いがあります。従来のAIはあらかじめ学習したデータの中から、最適な回答を検索した上で「提示」します。一方生成AIは、学習したデータや参照したデータベース内の情報を元に、質問意図に沿うような回答を「生成」することができます。

また、生成AIは従来のAIではできなかった「感情に寄り添った回答やアドバイスができる」といった違いもあります。これは、生成AIが感情のパターン(喜び・怒り・悲しみなど)を学習し、文脈や単語から感情パターンに分類することで、まるで感情を汲み取っているかのような対応ができる仕組みです。

生成AIに用いられているモデル

生成AIが新たなコンテンツを生成するためには「生成AIモデル」という技術が必要であり、中でも代表的な生成AIモデルは以下の4種類です。

  • GPT
  • VAE
  • GAN
  • 拡散モデル

それぞれ詳しくご紹介します。

GPT

GPT(Generative Pre-trained Transformer)は、自然な文章を生成するための大規模言語モデル(LLM)です。米国企業であるOpenAI社が開発したモデルで、文字通りChatGPTにも搭載されています。

GPTの大きな特徴は、あらかじめ膨大な量の文章データを学習することで、人間に近い(同等と言われることもある)レベルの文章を生成できる点にあります。ユーザーからの質問へ柔軟に回答することを始め、論理的な文章作成や翻訳、コーディングも可能です。

VAE

VAE(Variational Auto-Encoder)は、画像生成AIに用いられている生成モデルの1種です。あらかじめ与えられたデータ(画像)を学習し、そのデータに近い性質のコンテンツを生成することができるという特徴があります。

また、複雑な画像の特徴を捉えることにも適していることから、複雑な構造を持った部品の異常検知にも活用されています。

GAN

GAN(Generative Adversarial Networks)も画像生成AIに用いられる生成AIモデルです。VAEとは画像を生成する仕組みが大きく異なり、GANの場合は学習した画像と生成した画像の比較をモデル内で何度も繰り返し、精度の高い画像に近づけていくという仕組みです。

GANは生成された画像の精度が高いという特徴がありますが、現時点では学習が不安定になりやすいなどの懸念もあります。

拡散モデル

拡散モデルはGANの進化系とも言われており、さらに精度の高い画像を生成することが可能です。拡散モデルは学習した画像にランダムにノイズを加えたのち、不要なノイズを少しずつ取り除いて元の画像に近づけるという手法を用いています。この工程を繰り返すことで、画像生成の方法をAIに学習させるという仕組みです。

企業での生成AIの活用例

生成AIは、主に業務効率化を適えるツールとして多くの企業で活用されています。ここでは、企業での生成AIの活用例をご紹介します。

  • メールや企画書などの文章作成
  • 翻訳
  • 会議の文字起こし・要約
  • 企画などのアイデアの立案
  • データ分析
  • 資料などに使う画像生成

メールや企画書などの文章作成

生成AIに趣旨や雰囲気、記載してほしい内容を伝えると、希望に沿う形の文章を作成してくれます。手直しせずそのまま採用できる文章を生成させるには手間がかかりますが、何もないところから文章を考えるよりも大幅に時間を削減できます。

外国語の翻訳

生成AIに外国語を入力し翻訳を指示すれば、瞬時に翻訳が可能です。さらに、翻訳とあわせて文章の要約にも対応することができます。外国語の文献や資料からの情報収集作業の効率化や外国語を使用した取引先とのメール文章作成にも活用できます。

会議の文字起こし・要約

音声認識が可能なテキスト生成AIを活用すれば、会議内容を録音しテキストに変換することができます。また、会話の移り変わりポイントでの目次付けや、要約も可能です。これにより、インタビューや議事録の文字起こしにかかる時間の大幅な削減に繋がります。

企画などのアイデアの立案

生成AIに企画の趣旨などを伝え、集客などのコンバージョンに繋がるアイデアなどを立案してもらうことも可能です。いくつか出たアイデアの中から気になるものがあれば、更に深く調整していくこともできるため、ユーザーは要望や好みなどを伝えるだけで効率的にアイデアを得られます。

データ分析

Excelなどに入力したデータを生成AIに入力することで、傾向や特徴などのデータ分析を短時間で行うことができます。また、表やグラフへの置き換え、カテゴリーの分類も可能です。

資料などに使う画像生成

生成AIに会議資料などに使う画像のイメージを伝え、理想的な画像を生成してもらうことができます。これにより、フリーサイトなどで理想の画像を探す時間を大幅に削減することが可能です。

生成AIを企業で活用するメリット

ここでは生成AIを企業で活用することによって得られるメリットを解説します。主なメリットは以下の通りです。

  • 業務効率化
  • 企業の利益拡大
  • 顧客満足度向上

業務効率化

生成AIを活用することで、人が行うよりも遥かに早いスピードで作業を進めることができます。従来1,000時間以上かかっていた分析作業が、わずか数十分で完了するようになったケースもあり、その効果はあまりにも大きいと言えます。

人は生成された情報のチェックや修正作業を行うだけで済むため、企業全体の業務効率化にも繋がります。

企業の利益拡大

生成AIの活用により、生産性の向上や人件費の最適化による経費削減が期待できます。例えば、データ分析の自動化により、複雑な情報の整理や一貫した分析が可能になり、意思決定の精度が向上します。

また、魅力的な文章作成や新しいアイデアの立案を効率的に行うことで、集客や購買促進につなげることも可能です。

さらに、24時間365日対応のチャットボットや自動応答システムを活用すれば、機会損失の防止にも繋がります。

顧客満足度向上

前項に付随する部分でもありますが、チャットボットや自動応答システムで24時間365日対応をすることや、データを活用した新しいアイデアの創出は、顧客満足度の向上にも繋がると言えます。

顧客の属性や行動履歴を分析し、抱えている課題解消に繋がる商品やサービスに繋げることによって、顧客満足度向上にも期待できます。

生成AIを企業で活用する注意点

生成AIを企業で活用する際には気をつけなければならない注意点もあります。主な注意点は以下のようなものです。

  • 誤った回答を生成するリスクがある
  • 個人情報漏洩のリスクがある

誤った回答を生成するリスクがある

生成AIは必ずしも適切な回答を生成する訳ではありません。学習・参照したデータに偏った知識や情報が含まれていた場合、誤った回答を生成してしまう恐れがあります。

生成された回答のファクトチェックは必ず人で対応するようにしましょう。

個人情報漏洩のリスクがある

生成AIとのやりとりの中で個人情報や機密情報に該当するようなデータを提供した場合に、第三者に流出してしまうリスクがあります。生成AIを利用する際には、個人が特定できるような情報や社外秘の情報を入力しないよう注意が必要です。

こういったことを防ぐため、日ごろから社員のセキュリティ意識を高めたり、規定・マニュアルを作成することに加え、オープンデータに個人情報や機密情報が渡らないような仕組みを構築するといった対策を行うようにしましょう。

生成AIをビジネスでも活用しよう

生成AIと従来のAIでは、「新しいコンテンツを生成できるか否か」といった違いがあります。テキストだけではなく音楽や画像、イラスト、動画などの様々なコンテンツを作り出すことができ、従来のAIでは不可能だった領域での活用も可能になりました。

その精度の高さからビジネスでも活用されており、従来は手作業で行っていた業務にかかる時間を大幅に削減するほか、企業の利益拡大や顧客満足度向上にも繋がります。

ただし、生成AIは必ずしも正しい回答を生成する訳ではないことや、個人情報漏洩のリスクがあることを念頭におき、適切に利用するようにしましょう。

トゥモロー・ネットでは生成AIと連携できるチャットボットを提供しています

トゥモロー・ネットが提供するCAT.AI GEN-Botは、ChatGPTを始めとした生成AIと連携し企業が保有するあらゆるデータベースに基づいてテキストだけではなく、画像やフォームも使いながら適切な回答を作成・提示し、パーソナライズした対応で問題解決に導くことができるシステムです。

高度なデータベースとBot機能でオープンデータ使用を制御し、生成AIの課題でもあるハルシネーションの発生を最低限に留め適切な回答を提供することに加え、独自開発のNLP(自然言語処理)エンジンを搭載し、データ検索の精度を向上します。

企業の公式サイトやアプリ、チャットでの問い合わせ・FAQなどのフロントチャネルとしての活用に加え、社内規定やガイドライン、専門職のナレッジ統合ツールなどの従業員サポート・社内ヘルプデスクとして利用することができますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

自然な会話をAIで実現するGEN-Botについてはこちら

この記事の筆者

TOMORROWNET

株式会社トゥモロー・ネット

AIプラットフォーム本部

「CAT.AI」は「ヒトとAIの豊かな未来をデザイン」をビジョンに、コンタクトセンターや企業のAI対応を円滑化するAIコミュニケーションプラットフォームを開発、展開しています。プラットフォームにはボイスボットとチャットボットをオールインワンで提供する「CAT.AI CX-Bot」、生成AIと連携したサービス「CAT.AI GEN-Bot」を筆頭に6つのサービスが含まれ、独自開発のNLP(自然言語処理)技術と先進的なシナリオ、直感的でわかりやすいUIを自由にデザインし、ヒトを介しているような自然なコミュニケーションを実現します。独自のCX理論×高度なAI技術を以て開発されたCAT.AIは、金融、保険、飲食、官公庁を始め、コンタクトサービスや予約サービス、公式アプリ、バーチャルエージェントなど幅広い業種において様々なシーンで活用が可能です。

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